AIとクラウドツールを活用し入力業務を自動化 高付加価値な経営支援へシフトした霞ヶ関税理士法人の事例
霞ヶ関税理士法人
霞ヶ関税理士法人では、AIとクラウドツールを組み合わせることで、入力業務の自動化と経営支援へのシフトを進めています。すでにGoogle Workspaceを導入しており、TaxSys(タクシス) がGoogle Workspace環境とスムーズに連携できる点にも魅力を感じ、活用が進められてきました。
また、Google Workspace導入の背景にはAI活用の目的もあり、特にPDF上の数値を高精度で読み取るAI(Gemini)の活用を見据えて環境整備が行われています。TaxSys(タクシス)を組み合わせることで、Googleドライブ上の証憑データをAIで読み取り、取引生成までを自動化。AIとクラウドツールを連携させた入力業務のDX化が進められています。
AI活用を前提とした環境整備の中で見えてきた課題
TaxSysおよびGoogle Workspaceの活用は、AIを最大限活用するための環境整備の一環として進められました。特にPDF上の数値を読み取るAI(Gemini)を効率的に利用するため、Googleドライブを中心とした運用環境を整備しています。
その中で、入力業務に関する次のような課題が見えてきました。
- 領収書登録作業の負担
会計ソフトのファイルボックスから1件ずつ手作業で登録する、いわゆる「ポチポチ登録」が積み重なり、記帳業務の時間を圧迫していました。 - OCR後の確認・修正作業の手間
会計ソフトの読み取り機能では精度に限界があり、修正の手間がかかっていました。 - 手作業によるボトルネック
同じような取引であっても一つひとつ処理する必要があり、顧問先が増えるにつれてスタッフの負担となる懸念がありました。
霞ヶ関税理士法人の具体的な取り組み
霞ヶ関税理士法人では、AIとクラウドツールを組み合わせ、日々のルーティンワークの自動化から経営支援まで、幅広い業務改革を進めています。
ここでは具体的な2つの取り組みをご紹介します。
手入力業務の削減による生産性向上
医療費の仕分け・入力や保険外チェック、手書き帳簿・通帳コピー・領収書からの手入力業務をAIで自動化。これまで多くの時間を要していた入力作業が大幅に削減され、事務所全体の生産性向上につながりました。特に医療費入力業務では、50%以上の削減効果を実感しています。
実際に現場からは、次のような声が挙がっています。
「全部まとめて取り込んでも、重複チェックもできるので、ダブルチェックにもなっています。事前に細かく分けなくても対応できるのは助かっています。」
また、繁忙期の業務負担についても、「これまではすべて入力しないといけないという心理的なハードルがありましたが、まずデータ化できることで作業のハードルが下がりました。」
といった効果も実感されています。
経営支援業務へのシフト
AIによって削減された時間は、従来の入力業務ではなく、経営支援業務に活用されています。
- 資金繰り相談
- 融資支援
- 財務分析
- 経営改善提案 など
顧問先の経営に踏み込んだ支援を強化し、単なる税務顧問にとどまらない付加価値提供へとシフトしています。
今後のTAXGROUPへの期待
今後は、証憑処理や取引データ生成だけでなく、顧問先ごとの進捗管理や対応履歴の一元化など、CRM機能の活用にも期待しています。業務フローと顧客管理を一体化することで、担当者ごとの属人化を防ぎ、事務所全体での対応品質の向上につなげていく考えです。
また、証憑回収状況や入力進捗を顧問先単位で可視化できることで、繁忙期の管理もしやすくなり、より効率的な運用が実現できると期待されています。さらに、実際の運用の中で出た要望にも随時改善対応が行われており、現場の声をもとにした機能アップデートが継続されている点にも安心感があります。
霞ヶ関税理士法人について
霞ヶ関税理士法人は、埼玉県川越市に本社を構え、東京支社も展開する税理士法人です。創業40年以上の経験をもとに、「熱意・誠意・創意」を理念として、中小企業や個人事業主の経営支援を行っています。
会計・税務にとどまらず、以下のような幅広いサービスを提供しています。
- 会計・税務顧問
- 経営財務コンサルティング
- 相続・事業承継支援
- 医療機関向けコンサルティング
- 会社設立支援
- 建設業コンサルティング
- 人事労務・アウトソーシング
- ITコンサルティング
このように“総合病院型”の支援体制を構築し、税務だけでなく経営全体を支えるサポートを行っています。同法人では、AIを活用した入力業務の自動化により作業時間を削減し、そこで生み出された時間を経営支援などの高付加価値業務へシフトする方針を掲げています。
まとめ
霞ヶ関税理士法人の取り組みは、AIやデジタルツールを単なる作業効率化にとどめず、生み出した時間を経営支援へとつなげている点に特徴があります。入力業務の自動化と高付加価値業務へのシフトを両立したい場合、このような進め方も一つの選択肢といえるでしょう。
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